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"ソウルの森"に行ってみて 1 / 公園とアートの関わり方 / 競馬の躍動感と彫刻の森に点在する作品群 前編

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「アート×公園」という組み合わせこそ、日常の想像力を掻き立てる。

  

 

 

 

 

ソウルの森 

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「ソウルの森」。韓国語では"서울숲"と書くソウル市内にある公園がある。2005年にオープンしたソウルの森は、35万坪もの広さがあり、その中は4つのエリア"Culture & Art Park, Educational Experience Park, Eco-forest Park, Riverside Park along Hangang River"に分けられ、それぞれのテーマに沿った設置や緑が広がっている。2003年ごろから多くの市民ボランティアの方々による木々や緑が植えられた助けがあったことも忘れてはいけない。そんなソウルの森に行ってきて忘れられない存在がたくさんいたので書いてゆきたい。

 

 

 

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「ソウルの森」の入り口は複数あるが、ソウルの森駅(KORAIL盆唐線)やトゥクソム駅(ソウル交通公社2号線)を使うといいだろう。ソウルの森駅から来れば、"UNDER STAND AVENUE"というコンテナが連結した商業文化空間に立ち寄ることもできる。飲食店のおじさんはとてもやさしかった。うれしそうに水餃子を準備してくれたのだから。疲れていたからコーラが心底おいしかった。

 

 

 

 

競馬の躍動感がここに

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스타트(2005,5,7)

 

入り口を抜けるとすぐCulture & Art Parkエリアが広がり、"스타트(軍馬上/Horse Statues)"と題された作品がお出迎えしてくれる。스타트がここにあることは過去この地に競馬場があったことに由来する。朝鮮時代からトゥクソム地域には牧場があり、競馬場は1954年にオープンし35年間運営された。しかし、1989年に果川市にソウル競馬場がオープンしたことにより幕を閉じたという。こんなに躍動感のある競馬のシーンを切り取ったモニュメントは見たことがない。

 

「最終コーナーを曲がり、ゴールはあと少しだ!」

 

 

 

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競馬の躍動を感じながら、次に出迎えてくれるのは「I●SEOUL●U」のオブジェ。人と人、情熱とゆとり、ソウルと世界の共存をイメージして作られた。大きなものは「汝矣島漢江公園(ヨイドハンガン)」に置かれているので、SEOULの今を感じたい方は行ってみてはいかがか。

 

MONO●SEOUL●KANN! 

 

 

 

 

彫刻の森に点在する作品群 前編

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조각정원(彫刻の森/Sculpture Park)

 

Culture & Art Park空間はまだ続き、次に「彫刻の森」が広がる。ソウル市立美術館(SEOUL MUSEUM OF ART)が関わる作品が点々と置かれている。その全作品を紹介していきたい。今回はその前半戦。

 

 

 

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제 시 Presentation / 심문섭 SHIM Mun Sup(2006)

 

심문섭氏は木材や石材を使った作品が多いようだ。その要素を盛り込んだ屋外作品。

 関連作品:전시 > 프로그램 국립현대미술관

 

 

 

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약속의 손  Holding Hands of Promise Ⅱ / 강희덕 Kang Hee Duk(2007)

 

강희덕はソウルカトリック美術家会の会長も務めた方で、人の部分部分を切り取った説得力のある作品が忘れられなくなる。強く握った手と手の中にどんな思いが込められているだろう。

 関連作品:[문화인터뷰] 서울가톨릭미술가회 신임 회장 강희덕 교수

  강희덕 작가의 약속의 땅_길에서 미술을 만나다 시즌2, 5회 - YouTube

 

 

  

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바람 속 산책 Walk around in the wind / 호해란 Ho, Hae Ran(2009)

 

キャッチーでユニーク、そしてどこか子供的な感覚が호해란の作品からは伝わってくる。こんな楽しさを通り越して遠い目をして木馬に乗るなんてことは、僕にはできない。

 関連作品:내일신문

 

 

  

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함께 걷기 Walking Together / 이용덕 LEE Yong Deok(2006)

 

이용덕の作品には、人が当てがわれる。ただ、普通に人を切り取るのではなく、その先の目的や意思を感じさせる。一緒に歩く二人は、自分と他人か、自分と自分か。

 関連作品:역상조각의 창시자' 이용덕 - 일요시사

 

 

  

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대지의 어머니 Mother of the Earth / 오상욱 OH Sang Wook(2006)

 

오상욱はこの作品を屋外で使えるベンチにしたかったという。場所が仮にリビングだったとしたら、大きめのソファが二つ置かれているようで、テレビや映画にくつろいでいる姿さえ想像できる。今日はハリウッド映画でも見ようかな。 

 関連作品:작가/작품보기

 

  

 

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숲의 향해 Voyage of the Forest / 원인 중 WON in Jong(2006)

 

「森の中の航海」と題された作品は絶妙なバランス感覚で森の海を漕いでいけそうな感覚になる。作者を調べることができなかったが、見た目から動きと滑らかさ、自然に溶け込む感覚は感銘を受けた。

 関連作品:不明

 

 

 

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언덕에 서서 Standing on the hill / 오세문 Oh, Se Moon(2009)

 

오세문はステンレス鋼板を用いて、人の体の一部を表現する。人の体とは柔らかな曲線があってこそだが、それを見事に表現している。Standing on the hillと名付けられた本作も、中央に立つことで女性の谷間の中心に立つことができるという、本能的な喜びを感じられた。 

 関連作品:오세문展 :: Sculpture (2012. 09. 29 ~ 2012. 10. 05) : 네이버 블로그

 

 

 

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바람이 머무는 자리3 A place where wind dwell 3 / 이기칠 Yi, Gee Chill(2009)

 

이기칠のいくつかの作品を見ていると、「居住すること」に対して物事を関連づける作品が多いように感じた。居住と言いながら空洞が空いて、外と中が繋がっているような感覚。住むとは内にこもることをいうのではなく、"外の世界"と繋がった先に"中の世界"が存在することを表しているのかもしれない。 

 関連作品:공연_전시안내 > 전시일정 - 대구 중구 봉산문화회관

 

 

 

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나들이 A Short Visit / 김수현 KIM Soo Hyun(2006)

 

女性の表現を追求した김수현は、女性の滑らかな体のラインをブロンズなどで表現する。女性とは一体どんな存在だろう。母、彼女、友達、知人、芸能人など、日々様々な女性と触れ合う中で、女性の本質が見えてくるのかもしれない。

 関連作品:한국현대조각초대전(백현옥,권달술,김승환,최명룡,이길명,김수현,이정자,강석원,류종민,권창남 )

 

 

 

 

公園の中に当たり前にアート作品があり、想像力を掻き立ててくれる。しかも入り口にあることで、公園の看板としてアート作品を利用している。

 

 

公園はただ遊ぶ場でも、のんびりする場でもなく、自分のクリエイティビティを広げる場であることが必要なのかもしれない。 

  

 

残りの作品は後半で

 

 

 

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*引用・参考

http://seoulforest.or.kr/info/park-info/

UNDER STAND AVENUE|ソウル東部(ソウル)のショッピング店|韓国旅行「コネスト」

ソウルのブランド-I・SEOUL・Uのご紹介ページ

펜펜의 나홀로 여정 :: 자연과 예술 어우러진 서울숲 조각정원

■ 네오룩_www.NEOLOOK.com

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