本町児童公園 in 大田区 / 近すぎる子鹿とダックスフント / 便利さと離れる心の距離
一言言いたい、「近すぎない?」。
東京都大田区というのは意外に広い。そしてよく見るといびつな形をしているのである。北は大森、南は六郷土手、西は多摩川や田園調布、そして東は世界の入り口"羽田空港"だったりするわけだ。先日、大田区公式キャラクター"はねぴょん"のことも書いたけれど、日本の窓口であることも主張している。
そんな大田区の「大田区立 本町児童公園」に訪れた。開設は1971年(昭和46年)と割と古い。京急本線の大森海岸駅と平和島駅のちょうど間ぐらいに位置し、住宅街の中にある小さな公園だ。こういうなんてことない場所にこそ、普段見れないような極上の公園遊具があったりするのである。すでにこの時点で、奇怪な物にお気付きの方もいるだろう。
「大田区立 本町児童公園」
〒143-0011
東京都大田区大森本町1丁目9−16
それがこれだ!
冒頭でも申し上げたが、改めて・・・「近すぎでしょ!」
右から見ても近い。
左から見ても近い。もうとにかく近い。これでもかというぐらい近い。そもそも公園遊具なのかも危うい。右側は犬(ダックスフント)だろう。では左はなんだ?子ヒツジか子ヤギか、はたまた子うまか、とても微妙な線を付いてくる。大田区の都市基盤整備部の方にお話を聞くとこちらは「鹿」とのこと。いったいどうしてこんなに近い位置に置かれてしまったのだろう。
その情報は当時の担当者の方がおらず出てこなかったのだが、いくつか想像してみる。
1, 大田区がこの2匹をもらってしまい泣く泣くここに置いた
その際、「ではいったいこの公園のどこに置いた方がいいか?」を考えた時、あまり設置の費用と固定の関係上、かなり近くに置かざるを得なかったのではないか。
2, 大田区の担当部署の方がゴリ押した
大田区の公園課の担当部署は「都市基盤整備部 地域基盤整備第一課」の方だろう。その担当者が滑り台・砂場などを作ったが、何か物足りない?動物を置いた方がいいんじゃないか?といった思考になり、たまたま担当者の実家が奈良県出身か牧場の家系で、子鹿を飼っていて、ついでに世間ではダックスフントが流行り始めてもいたので、じゃあその二匹にしようと考えた。だから、この公園にどこか後付け感がある感じで置かれているのではないだろうか。
みたいな感じだろうか。想像すると尽きない。
その他の遊具や広場、手書き調の注意事項など、なんだか悲しさと寂しさを感じる。
最後に反対からも。なんだかんだかわいいからよしとしよう。
"人と人の距離"っていうのは都心で暮らしているとドンドン離れていく一方な気がする。それは心の距離というのか、寂しさというのかわからない。例えば誰かが自分に近づいて来た時に近いことに抵抗を感じる。「関わらないでほしい。自分のことなんてわからないくせに。ある程度の関係さえあればいいじゃないか」なんていう声が聞こえてきそうな態度が見受けられる。電話ができてポケベルができて携帯電話ができてSNSができてネットで連絡が取れて、時代と共にコミュニケーションはスピーディかつ気軽になってきている。ただ、その分、人の心は一人になってしまっているのではないだろうか。我慢のような「待てる力」みたいなものが弱くなってきてしまっているように感じる。家にいるのも一人、電車などの移動中も一人。誰かの人生を覗けるようになったからこそ、余計に一人を感じる。「自分はどうだろう?幸せだろうか?」
もしかしたらそんな時代の行く末を危惧して、子鹿とダックスフントの公園遊具作られたのかもしれない。それが3番目の想像だ。パーソナルスペースなるものを少しでも許容することができれば、新しい人との関わり合いができる。
そんな未来でありたい。
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*引用・参考
・大田区都市基盤整備部 地域基盤整備第一課 ご担当者様
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