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秩父"贄川宿 かかしの里" 後編 / 聞こえてくる子供たちの声 / 生きている人が作った生きた瞬間

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後編。数々のかかしさんたちが出迎えてくれた。

  

 

かかしサロンと手作業に込められた姿

前編に引き続き後編スタート。前編をご覧になっていない方は上記よりぜひ。贄川宿にて「歩くガイドブック」を手に入れ、「かかしサロン」「かかしP」「かかし広場」を目指すことにした。

 

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まずはかかしサロンを目指す間、動き出しそうなかかしさんたちが家々の前であいさつしてくれた。

 

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「ここがかかしサロンかな?」と辿り着いたのだけれど、戸が閉まり中は見えそうにない、、、と思っていると反対側のお宅から穏やかな表情をした女性が出てきた。

女性「かかし見にきたの?」

monokann「はい!」

女性「今、そこ開けてあげるね。」

m「ええ、いいんですか?ありがとうございます!すごいたくさんかかしがいますね。」

女性「そうなの。元は縁側展っていう催しをやっていたのだけれど、終わっちゃってね。今は、みんなでかかしを作っているの。もう全部見た?」

m「まだです。」

女性「じゃあ、裏の広場(かかし広場)に行くともっとたくさんいるよ。ここもゆっくり見ていってね。見終わったら戸開けっ放しでいいから。」

 その土地に来て、その土地の方とお話をすると、いつも穏やかな人柄を感じることができる。今目の前の人としっかり話しているような、無理のない自然な優しさ。

 

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「かかしサロン」の中は、畳の上に家族が揃っていて、壁には多くの写真が飾られていた。家族は5人、皆こちらを向いて微笑んでいる憩いの空間。

 

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壁には、里の人たちが丹精込めてかかしを作る姿が飾られていた。作っているのは年配の女性が多いが、その手から作られたかかしたちはとても優しげな笑顔をしている。少子高齢化や過疎化が問題となっているけれど、この写真からは子供たちの声も聞こえてきそうな楽しさが詰まっているような気がした。

 

 

かかしPを抜け、生活するかかしさんたちに出会う

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「かかしサロン」の次は「かかしP」へ行ってみよう。地図上では、かかしサロンの2つ隣り。Pはおそらくパーキング(駐車場)だろう。少しずつ見えてきた。

 

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ここが「かかしP」。建物と建物の間に奥行きある広場が広がっている。観光バスだって止まれちゃいそうな広さ。何やらかかし三人衆がいるぞ!

 

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少しお年召した女性かかしが3人。かかしPの担当なのかな?ここの担当は交代制だろうか?何をおしゃべりしているのだろう。

 

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物を作る時、その人の根底にあるものが作品に表れるという。それぞれのかかしたちを見ていると、自分の姿や、お子さんが小さかった時の記憶、こんな家族がいればという憧れ、など様々な感情が入り混じっているように見える。

 

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ターニングポイントとなる場所には、一人のおじさんが自転車に跨っていた。そんな所にいたら看板が見えないよ。

 

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「仕事中でーす。道路から見て下さいね。」

 

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釣りをしたって楽しいし

 

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ボールを使ったって楽しいはずさ。でも今は一人でも気にしない。

 

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毎日の畑作業もこの人がいればやっていける。この人がいれば。

 

 

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みんなと違う?赤い服を着ているだけ。好きな格好をして、好きな自分でいるだけ。

 

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かかし広場に流れるそれぞれの時間

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やっと「かかし広場」に辿り着いた。見るからに多くのかかしさんたちがそこにいる。

 

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リアカーのおじさんは、何かをどこに運び、

 

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登山に訪れたカップルは広がる景色を眺め恋に落ち、

 

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子供達は仕事のジャマだってしてしまうさ

 

 

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兄弟は佇み、過去を思い出しても次に進むんだという意思を感じ、

 

 

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子供をあやすボランティアのお兄さんが、多くの苦労を越えてきた笑顔をして、

 

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熊をも恐れないおじさんはゆっくり日向ぼっこをしていた。

 

 

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帰り際、荒川の景色を眺めていると、あのかかしたちは本当に人だったのではないかと思えてきた。布で作られているとは言え、表情があって、確かにそこに存在していた。

 

 

 

たぶん作った人の残したかった一瞬が形取られているからなのだろう、見ていると大切な時間だったんだと感じることができる。

 

 

 

人が減ったとしても住民は常に考えている。この土地がいい場所だし、残したいものがあるのだと。

 

 

 

価値を知らないで、価値を残せていないのは私たちなのかもしれない。

 

 

 

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