"エルデニ・ゾー"の三寺"ゴルバン・ゾー" / 西寺・中央寺・東寺 / 独自の仏様と回想の空間
前回の続き。エルデニ・ゾーの建設時の最初の建築物"ゴルバン・ゾー"に入っていく。建築したのはトシュット・ハン。ゴルバン・ゾーには三寺あり、西寺が"バロゥン・ゾー"、中央寺が"ゴル・ゾー"、東寺が"ズゥンー・ゾー"と呼ばれている。
まずは西寺"バロゥン・ゾー"から。中には青と黄色を基調にした鮮やかな空間が広がっていた。
続いて、中央寺"ゴル・ゾー"。多くの仏が存在し、装飾物も一段と多い。入って両サイドには閻魔のような使いが入ってきた者を審査するかのように睨みつけてきた。
最後に東寺"ズゥンー・ゾー"。もっとも金色を基軸とし、壁画と天井画には四角枠に収められた仏の画が部屋中に描かれていた。一つ一つの表情は違えど、時間感覚を失う回想の中に入ってしまったようだった。
左上の女性は、鍵を開けてくれた監視員の方。入場券と写真撮影券の両方を見せ、自分が満足いくまで観察と撮影をさせてくれた。僕はおそらく3つの寺を1時間ぐらいは見ていたのだけれど、嫌な顔せずに付き添ってくれてありがたかった。最後の方は、少し微笑んでさえいた。ありがとう。
この三寺の空間に来ることを目的にしていた。モンゴルの時代を作ったエルデニ・ゾーという空間の始まりの建物たち。日本の寺とはどこか違い、中にいる仏様は独自の文化の中で成り立ってきた存在感を放っていた。寒さの先にもちゃんと目的地はあって、優しく微笑む仏様と監視員がいた。何をもらえたのかはわからないけれど、モンゴルの大地の先には唯一無二の存在がいることを知れたことを大事にしていきたい。
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*参考・引用
・エルデニ・ゾー内の案内看板
・地球の歩き方 2017-2018(ダイヤモンド社)
・Erdene Zuu Monastery - Wikipedia
・Erdene zuu monastery | Mongolia Travel Guide - Horseback Mongolia
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