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カンボジア・ラオスの旅 [14] / 温かなラオス人ご夫婦 / アルミのスプーンを作る民家へ

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Site1を見終え、運転手のおじさんはSite2へ向かうのだと思った。しかし、牛がのどかに生きる光景が広がるばかりで、Site2に向かう感じではなかった。

  

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そして数分後。車は止まり、一軒の民家へたどりついた。(なんだ?なんだここは?)

 

https://www.instagram.com/p/BB9hQNyKIWL/

 photo: monokann - Instagram

民家の屋根の下にはラオス人と思われるご夫婦が何やら作業をしていた。何を作っているのだろう。

 

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スプーンだ。

ラオスでは街中にアルミ製品がよく売られている。スプーン、栓抜き、キーホルダーなど様々な物があり、鉄に比べ持った気がしないくらいすごく軽い。聞くところによると、1964-1973年、アメリカ合衆国によってラオスには200万トンもの爆弾が投下された。未だ数多く残る不発弾を溶かしたアルミで、スプーンなどを使っているんだという。

 

 movie: monokann:Making Aluminum Spoons in Laos - YouTube

そんな製造工程を見れるというんだから興味が湧かないはずがない‼︎ 工程は至ってシンプル。

[アルミスプーン製造工程]

①木の型に高温のアルミを流し込む

②固まったら型から取り出す

③更に冷ます

④ヤスリで削るなどして形を整える 終わり

 

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お母さんの作業もリズムカルでしたが、お父さんは貫禄と余裕を感じる作業ぶり。

 

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できたスプーンは輪ゴムで止められ、出荷されていくのだろう。

 

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小屋の柱には、不発弾の一部と見られる部品が物置にされていた。

 

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この民家のご夫婦は優しい笑顔とともに、慣れた手つきでスプーンを作っていた。共同作業にあたたかさを感じる。

 

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民家の周りも、木造の家がまばらに並び、そこら中に牛が歩いているような穏やかな場所。そういう空気が含まれたスプーンなら、きっと使う人にも伝わるはず。人の気持ちは物に宿るのだから。

 

帰り際に「カメの置物かわいい‼︎ ください‼︎」って言ったら、さらに優しい笑顔で「10,000kip(約150円)ね。」と譲ってくれた、、、そこは商売・シビアだった(笑)。

 

環境が人を作るのか、人が環境を作るのか、よく考える。環境が穏やかであれば、人の気持ちも穏やかになるのだろうか。人が穏やかであれば、環境も柔らかくなっていくのだろうか。あなたの周りの環境もあなたが作ってしまっているかもしれないから、少し周りを見渡して見るのもいいかもしれない。

 

この二人がいつまでも元気でいてくれたら心底うれしく思う。

 

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*引用/参考資料

・D23 地球の歩き方 ラオス 2016~2017(ダイヤモンドビック社/2015年11月)

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