第2〜第3見学場 / 島に建物がある風景 / 制限のおもしろさ。
続いて軍艦島・第2見学広場へとやってきた。
ここには倉庫と総合事務所があった。レンガの赤色が何か心に訴えかける。
と、思いふと海側を見ると瓦礫の山。おそらく修繕などをする際にこういった場所に集めたのだろう。
それでは最後に第3見学広場へと向かおう。右側のちょっと背の高い、空洞の空いた建物は「巻揚げ機」だ。炭鉱から掘り出した物を表に運ぶ役割。上には灯台がたたずみ、あの灯台の下には児童公園があった。
左の小さな穴が、炭鉱へと続くトンネルだ。入りたい。
少し進むと、また四角く大きな建物がお出迎え。この辺りは鍛治工場や仕上工場、倉庫や社宅住宅などがある。大口を開けて僕を呼んでいるみたいだ。
こちらが仕上げ工場。一番後ろでちんたらやっていたら、団体は先へ行ってしまっていた。
一番端から見る端島の光景。どんな人が生きて、どんな生活があったのだろうか。
こちらはプールだったという。海が目の前にありながらプールで泳ぐなんて、なんともいえない優雅さと抑制感がある。
第3見学広場へとたどり着いた。左の細長いのが31号棟、右が30号棟。30号棟は日本最古の鉄筋コンクリート製建築と言われている。軍艦島の長と言っても過言ではない。
世界の中でも小さな島国"日本"は、ユーラシア大陸から離れたことで、独自の文化を形成してきた。けれど、更に日本の中の"とある島"で、数千人が住む世の中があった。それはある種一つの"国"とも言え、独自の感性や文化が産まれてもおかしくはない環境だ。あらゆる物を受け入れることで発達することも素晴らしいけれど、僕はある程度の制限や制約がある環境の方が、広い意味での「おもしろさ」が発達しやすいのではないかと思う。なんでも取り入れようとすることは重要だ。けれど、今自分たちが持つ資源の中で新しい物を考えることの方が僕は重要なように思う。
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*引用/参考資料
・【昔の写真】まだ人が住んでいた頃の軍艦島【当時の生活】 - NAVER まとめ
・軍艦島 ~ 日本最古の鉄筋コンクリート建築・30号棟 : アトリエ隼 仕事日記
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