monokann

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

monokann

物事を考え、新しい「1」を創り出す

モノクロの世界 / 色で伝える心理 / Brandt Brauer Frick

music・movie life・feeling book

f:id:monokann:20160508112941j:plain

今や、世の中には色が溢れています。テレビ、ネット、雑誌、電車やバスまで、様々な広告や写真が貼られ、日々色と向き合う生活を僕たちはしています。しかし、そんなカラフルな世界を単色に限定してしまう世界があります。

 

モノクロという世界

それが「モノクロ」という世界です。まずは定義から、

モノクロとは、モノクローム(monochrome)の略。「単色」の意。単色で描かれたイラストに付けられるタグ。一つの色の濃淡だけで表現された画像でなければならないが、必ずしも白黒(グレースケール)画像なわけではなく、「白地に赤」や「緑地に黒」など何でも当てはまる。「カラー」「有彩色」などが対義語になる。

モノクロ (ものくろ)とは【ピクシブ百科事典】より)

モノクロと言ってイメージするのは「白黒」が多いですが、実際はどんな色でも「単色」であればいい。仮に、赤を選べば、赤に黒と白が加わる形になります。以下のサイトのように、一枚の写真をモノクロで比較しているので参考にしてみてください。

 

モノクロの世界をどう見ている?

f:id:monokann:20160508113306j:plain

例えば、モノクロの代表格「白黒」。スマートフォンの写真アプリでも、誰でも手軽に白黒にできる時代です。カラー写真では色を楽しみますが、白黒では陰影や造形がはっきりすることで別の雰囲気を作れます。それがなんだかかっこよく見えたりするものです。では、僕らは白黒のモノクロの世界をどういう見方で、どういう気持ちで見ているのでしょうか?

まず、白黒の場合のモノクロに使われている色は、「白・グレー・黒」の3色です。それらの色について見ていきましょう。

 

白:全ての光を反射する始まりの色

f:id:monokann:20160508115924j:plain

photo:Flickr・Mr. Stephane Mignonより

白と言えば、雪・卵・ウェディングドレスなどがあります。国際カラーデザイン協会 カラーデザインマスターの桜井輝子さんの著書「色の基礎講座 (※参考1) 」によれば、白は"全ての色を反射する色"とされます。また、昔から白い動物は神様の使者とされており、神々しいものでもありました。つまり、白は何者にも染まっていない"始まりの色"でもあります。

 

グレー:中立を保つ色

f:id:monokann:20160508122955j:plain

photo:Flickr・Mr.Boomerより

グレー(灰色)と言えば、曇り空・アスファルトなどが思い浮かびます。グレーは色の対比を最小限に抑え、比較するための色として使われることから、"中立的な色"と言えます(※参考1)。また、曇りの日にテンションが上がらないように、はっきりしない曖昧な色であることから、不安や憂鬱な気持ちにさせます。

 

 黒:全てを包み込む色

f:id:monokann:20160508124901j:plain

photo:TheDesignAir’s Top 10 Low Cost Carrier Brands 2015 | TheDesignAir StarFlyer内装より

黒と言えば、夜空・スーツ・カラスなどが想像されます。 色彩心理学では、白は涼しい色ですが、黒は"光や熱を吸収する暖かな色"とされます(※参考1)。また、高級感や高貴な印象を与える黒は、ドレスや高級車などブランドイメージを高く見せる色としても使われます。一方で、夜に怖い気持ちになるように、恐怖や悪といったダークなイメージもあります。

 

男性の方が色使いが少ない!?

f:id:monokann:20160508130127j:plain

photo:論文・Monochrome Males and Colorful Femalesより(左2列が男性・右2列が女性)

また、Lynn Wright / Fiona Blackの論文「Monochrome Males and Colorful Females (※参考2) 」では、男性と女性での色の使い方を研究しました。その結果、女性よりも男性の方が絵を描くときの色の数が少ないことがわかりました。この結果から考察するに、白黒のモノクロは、女性よりも男性的なイメージを抱かせるのではないでしょうか?

 

モノクロという世界を使う

以上のことから、白黒のモノクロは、以下のことが組み合わさった色と言えます。

 白・・・何者にも染まらない色、始まりの色

 グレー・・・中立的な色、曖昧さ、不安や憂鬱感

 黒・・・高級感、悪、恐怖

僕らは、これら3つの要素を感じながら白黒のモノクロの世界を見ているのでないでしょうか?つまりは、意図的にモノクロを使うことによって、そういった心理を見ている側に与えることができます。これは、一概に白黒に限りません。モノクロを赤にすれば、"赤+白+黒=情熱的+始まり+高級感"。青にすれば、"青+白+黒=理知的+始まり+高級感"といったように、相手にこちらの意図を伝えられるということです。

もし、色を使う表現をしている方や、会社のプレゼンで色をよく使う方などでもいいです。色が増えてしまった場合は、まず自分はどういう心理を与えたいのかを考えて、モノクロという世界を使ってみてはどうでしょうか?

 

白黒を生かしたPVを使う"Brandt Brauer Frick"

f:id:monokann:20160508210319j:plain

僕の2015年に出会った中でのベストアルバム"Brandt Brauer Frick - You Make Me Real"。ブラント・バウアー・フリックと読みます。ドイツ発の彼らの音楽は、実に機械的でリズムのハメ方が絶妙で、どこか狂気的なインスト音楽を奏でます。また、そんな雰囲気を使って、PVやジャケットでも白黒を生かした世界を表現しています。ぜひ一聴を。

 

-------------------------------* 

 *参考資料

1. カラーの世界へようこそ! 仕事に役立つ色の基礎講座 - 桜井輝子(エムディエヌコーポレーション)

 著者紹介:桜井輝子

 国際カラーデザイン協会 カラーデザインマスター、東京カラーズ株式会社 代表取締役

 カラー、色彩ご提案の東京カラーズ株式会社

2.  Lynn Wright / Fiona Black - Monochrome Males and Colorful Females (2013/10)

 Monochrome Males and Colorful Females | SAGE Open

*Brandt Brauer Frick情報

 HP:Brandt Brauer Frick - News and updates

 インタビュー:Brandt Brauer Frick:相反する魅力 | Ableton

 

-------------------------------------*

*related

 

-------------------------------*

*follow me on

いつもご愛読頂き、ありがとうございます。"考える"ってことは"何かを知っていくこと"だと感じています。それは同時に"得たことを吐き出していくこと"でもあります。「呼吸をするように考えていってほしい。」そんな思いが伝わっていることを願っています。よければ以下でフォローして頂けたらうれしいです。今後ともよろしくお願いいたします。

hatena blog

twitter

facebook