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映画"20th Century WOMEN" / 変わること変わらないこと / 母親の姿を思い返す

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 photo: 映画『20センチュリー・ウーマン』公式サイト

映画を観てきた。「20th Century WOMEN」という映画を。

 

物語は二人の親子がスーパーマーケットにいて、突然自分たちの車が炎上することから始まる。しかし、動揺を隠せない様子を見せながら、母親は火を消しにきた消防士たちを自分の誕生日会へ招待する。その行為に、息子は呆れながらも、そんな母親を愛しているような様子を見せる。シリアスやローテンションの雰囲気に進むかと思いつつ、英語で言う"Funny"がぴったりな可笑しさを感じるスタート。

 

メインとなる出演者は5人。

「自分の時代、タバコは健康によかった。」といつ時もタバコを吸い、成長し変わってゆく息子が理解できないながらも、新しい時代の物を学び受け入れようとするDOROTHEA演じる"ANNETTE BENING"。

母を愛しながらも自分を理解してないことへの苛立ちからパンクロックが好きになりつつも、関わる女性達からフェミニズムを学び自分や他人を理解しようと努力するJAMIE演じる"LUCAS JADE ZUMANN"。

自分を目立たせるために髪を赤に染めパンクな一面を見せながらも、子宮頸癌を患いドロシア達と同居することになり、ジェイミーへ女を理解させつつ、写真家として自分を表現しつづけるABBIE演じる"GRETA GARWIG"。

セラピストの母親を持ち、日常では男との体の関係は多いながら、毎晩幼馴染のジェイミーの部屋に忍び込みセックスなしで一緒に添い寝するだけを繰り返すJULIE演じる"ELLE FANNING"

最後に、自動車修理屋として働きながら、持ち前の色気で多くの女性と体の関係はあったが毎回女性から心を開かれず、自分の存在について考え苦悩するWILLIAM演じる"BILLY CRUDUP"。

  

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 photo: My Mother Before Me — 20th Century Women

「いい映画とはどういうものを言うのか」と考えたことがあるけれど、僕は「答えではなくヒントを与えてくれる映画」こそいい映画なのではないかと考えている。

今回僕はこの映画を見ながら、自分の母親の人生を考えていた。先日61歳になった母親もドロシアと同じように様々な自分を探しながら、今にたどり着いた。だからこそ、20代や30代ではわかることのない感情や世の中を知っているし、ある程度他人の声がわかる部分もあるのだろう。けれど、だからこそ新しい物を受け入れづらくなり、今までの自分の中にできた常識で生きてしまう部分もある。

ドロシアが息子ジェイミーに本を音読されて怒ったシーンがあった。「私はもう本から学ぶことはない。」と。そのあと、ドロシアはジェイミーやアビーが出入りするライブハウスに行き、若い世代のカルチャーを理解しようとした。

 

変わることに遅すぎることはないし、自分の大切な軸はブラさず新しい物へ挑戦したりする人こそかっこいい。そして、そういう人ほどいつまでも若々しくいられるのでないだろうか。細胞が活性化するから肌や表情に明るさが現れることで、見た目もどんどん若くなる。全部を受け入れてみるべきだとは思わない。けれど、知るということ、わかった気にならないということは、変化の激しい現在にとても大切な心意気なのではないかと感じる。

 

変わらず変わっていこう。

 

 

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*引用/参考資料

映画『20センチュリー・ウーマン』公式サイト

20センチュリー・ウーマン - Wikipedia

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