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"祭"に求めるもの・必要なこととは? / 日本の祭 × 各国のFestival × 宮川大輔 / 博多祇園山笠と櫛田神社へ

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わっしょい!

ワッショイ!

Wasshoi!!

 

祭りに求めるもの・必要なこととは?

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 photo: flickr - Jason Arney

夏と言えば、海、花火、高校野球など夏を思わせる風物詩がありますが、中でも古い歴史を持ち伝統的に行われているのが「祭」です。祭が開かれれば、人々は浴衣を着て、通りには出店が並び、道では神輿(みこし)が担がれます。一方、祭を英語で言うと"Festival"と言いますが、祭とは日本だけで行われているわけではなく、様々な国で様々なフェスティバルも行われています。

では、そんな祭に人々は何を求めているのでしょうか?そして、これからも祭が続いていくためには何が必要なのでしょうか?

 

神をもてなす日本の祭

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  photo: flickr - nagisacell

日本全国には10万以上の神社があると言われ、それら神社は神が特定の日に降臨する場所として考えられてきました。人々は、その神を迎え、もてなすため、様々なご馳走を提供したり、神楽(かぐら)と呼ばれる踊りを披露したりしました。それが日本の祭りの始まりと考えられています。つまり、日本の祭りは、神を丁重に扱うことで、御利益にあずかるために行われてきました。

祭りの流れは、まず初日に神を斎場(神を祀る場所)に迎えることから始まります。翌日、街では神のエネルギーを近隣に振りまくために神輿が練り歩きます。この祭りの期間が1日〜数日間続き、祭りが終われば、神は天界へ戻っていきます。

例えば、京都の祇園祭は、疫病の神"牛頭(ごず)天王"を祀る八坂神社の祭です。平安時代の初め、「疫病の大流行は牛頭天王の祟りだ」と考えた人々が疫病退散を祈願したことが始まりと言われています。祇園祭は、7月1日から29日間行われ、特に7月17日と24日の2度に渡って行われる2つの祭事"神輿渡御"と"山鉾巡行"が見所です。

神輿渡御 (みこしとぎょ):神輿を八坂神社から京都市中の御旅所(おたびしょ:神の休憩所)へ送り、再び八坂神社へと還る祭事

山鉾巡行 (やまぼこじゅんこう):山に似せた作り物の上に鉾を乗せた山車が、京都市の下京(しもぎょう)と呼ばれる地域を練り行く祭事

山鉾巡行が有名ですが、その歴史は神輿渡御の方が古く、時代の異なる2つの祭事が組み合わさった伝統的な祭りが祇園祭なのです(※1,2)

 

各国のフェスティバルの始まり

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  photo: flickr - Nick Bartlett

では、海外のFestivalは日本の祭りと違いがあるのでしょうか?

まず、Festivalは以下のように定義されています(※3)。つまり、宗教や何かの記念を祝う特別な日、または、文化やエンターテイメントのイベントが行われる期間ということです。

1. a day or time of religious or other celebration, marked by feasting, ceremonies, or other observances. 2. a periodic commemoration, anniversary, or celebration. 3. a period or program of festive activities, cultural events, or entertainment.

世界の果てまでイッテQ!でお馴染み、お祭り男・宮川大輔さん。宮川さんは「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」という企画が始まってから8年間、世界26カ国、74種類の祭りに参加しました(※4)。例えば、

  • スペイン)とにかくトマトを投げまくるトマト祭り"La Tomatina (ラ・トマティーナ)"。始まりは1954年、1人の若者がつまづき起き上がる際に他の若者とぶつかり口論になり、そばにあったトマトを投げつけ大乱闘になったから
  • アメリカ)丸太を渡って競う"丸太祭り"の始まりは、木材の運搬の時に切った木材に乗り川を下って運搬していて、一番の乗り手を決めるようになったから
  • ギリシャ)ロケット花火を打ちまくる"ロケット花火戦争"の始まりは、2つの教会の信徒がどちらが復活祭を盛大に祝えるかを競い、最終的に大砲でやりあうまでに至ったから

このようにFestivalの起源は、人々の名誉や楽しみたい気持ち、地域を盛り上げるためなど、些細な理由で行われていることがわかります。

 

宮川大輔が祭りで得たものとは

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  photo: twitter - 宮川大輔

宮川さんは様々な祭りに出る中で多くの経験を得てきたことが伺えます。例えば、

  • イギリス)10mの高さから水に飛び込み技を競う"スプラッシュ祭り"では、高所の恐怖に打ち勝ち
  • ケイマン諸島)段ボールボートレース"カリブの海賊祭り"では、散々な結果ながら、適当な性格の案内人にかつて無いほど笑わせてもらい
  • イッテQメンバーの内村さんや手越さん、イモトさんやふなっしーとは、共に祭りに参加し、友情を深めていきました。

また、宮川さんは、"タイ・木の車競争の祭り"に3回出場しています。1回目は1位でしたが、2回目は2位、3回目は予選敗退となってしまいました。その心境を以下のように語っています(※4)

3回目にしてまさかの予選敗退。大番狂わせとなったが、まさにそれこそがレース。決勝戦は、やはり2人(元チャンピオンと現チャンピオン)の接戦となったが、途中接触しその間をまた新たな「誰やねん!?」が疾走し、優勝をさらった。そのように、Newヒーローが誕生するのもまた、お祭りの醍醐味なのだ。

 

次の世代に伝えていく祭り

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 photo: flickr - Teruhide Tomori

日本の祭りは伝統を重んじ、おもてなしの心が含まれています。一方、各国のFestivalでは、些細なきっかけから長きに渡り愛されるイベントが行われています。

しかし、どの祭りでも重要なことは、「古き物と新しき物を組み合わせている」ということです。それは伝統の引き継ぎというのかもしれないですし、新しい時代の人が出てくることを言うのかもしれません。古くから伝わる伝統や思いの土台の上で、新しい風が吹いて、祭りやFestivalは変化していく。そうやって更新していくことが何より大事なのだと感じています。

もちろん、祭りやフェスティバルでは、それ以外にも素晴らしい面がたくさんあると思っています。友情を育み仲間ができること、チャレンジすることで自分が成長できること、伝統や芸術的な物を見て感性を磨けること、そして自分がとにかく楽しみ誇りを持つこと。そんな笑顔と素晴らしさ溢れる祭りが今後も続いていくことを願っています。

 

 

 

 

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奇怪な物を見に行こう:博多祇園山笠櫛田神社

https://www.instagram.com/p/BFh8v9QKIf9/

 photo: instagram - monokann 博多祇園山笠 二番山笠 東流 at 福岡空港

先ほどお話したように、今では祇園祭をモデルにした祭は全国に広がり、福岡・博多の「祇園山笠」、北九州・小倉の「小倉太鼓祇園」など全国各地に「祇園」の名前を持つ祭りは多くあります。それほど、京都の祇園祭は、日本の夏祭りの元祖と言えますね。

今回は、博多祇園山笠の"飾り山笠"と"櫛田神社(くしだ)"をご紹介。

 

博多祇園山笠とは

博多祇園山笠は、福岡県博多区の博多部という場所で行われる伝統的な祭りです。歴史は鎌倉時代まで遡り、現在まで770年程の歴史を刻み続けています。開催は、7月1日から7月15日の2週間ほどで、中でも15日に行われる"追い山"がビックイベント。追い山とは、博多区にある櫛田神社に特設された清道を、大きな人形が飾られた山(神輿)を担いでタイムを競う奉納行事です。僕はまだ直接見たことはありませんが、動画を見てもお祭り男の誇りをひしひしと感じます。

 

櫛田神社のお多福さん達

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楼門のお多福さん

 

そんな櫛田神社(通称:お櫛田さん)は、博多駅から徒歩20分程の所にあります。なんと言っても特徴的なのがその入り口の大きなお多福さん達。これは2月の節分前後の2〜3週間だけ飾られます。幅5m、高さ5.3mもあり、道路沿いからの光景は圧倒的なインパクトがあります。

お多福さんは、神社の3つの入り口に飾られています。口の部分を通って櫛田神社に入ることで、商売繁盛や家内安全のご利益があると言われています。始まりは1961年からで、作りは木枠に和紙を貼り付けてできています。

 

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南門。なかなか怖い顔です。。。笑

 

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北門。朝方行ったので、朝日が綺麗で神々しく見えました。

 

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ちなみに裏はこんな感じです。裏に顔はありません。

 

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節分のポスターが扉に貼られていました。かわいいデザイン

 

櫛田神社博多祇園山笠

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博多祇園山笠の飾り山笠の表側。

 

いよいよ櫛田神社の中に入り、綺麗な中道を通り抜けると、大きくて鮮やかな神輿が飾られ奉納されています。これが博多祇園山笠の"飾り山笠"で、国重要無形民俗文化財に認定されています。付属する人形達は、全て博多人形師により丹精込めて作られたもので、櫛田神社に向いた面を「表」、裏側を「見送り」と呼びます。主に、表には武者物が、見送りには童話やテレビアニメが題材になることが多いそうです。櫛田神社では、一年中飾り山笠が飾られていますが、毎年7月1日に作り替えられます。ちなみに、博多祇園山笠が実施される7月1日から15日までの間は、飾り山笠が博多の町14ヶ所で公開されます。

 

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表側。とにかく色合いと存在感が素晴らしく、見上げていると吸い込まれるような力がありました。

 

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見送り側も。

 

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こちらもポップな印象。それぞれの人形に命を感じます。

 

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小屋の中の表側には、博多祇園山笠の歴史が書かれています。ピンボケすいません。

 

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こちらには、歴史と人形師の言葉が。

 

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櫛田神社の中は、とても清々しく綺麗で、気持ちがよかったです。

 

https://www.instagram.com/p/BBJpDGiKIUY/

ちなみに、櫛田神社の隣には「はかた伝統工芸館」という博多人形が間近で見れる場所があります。

monokann感想:「はかた伝統工芸館」

数々の博多人形が飾られ、中でも約70cmの博多人形"福の神"は圧巻。他にも博多織で仕上げられたドレスやバッグ等も飾られ、博多の伝統工芸技術が過去から現代まで学び味わえます。1つ1つの人形に心は無いはずなのに、作り手の思いが詰まったその目からは命が吹き込まれているせいか、「今目動いた?」って勘違いしてしまうほど力を感じました。

 

 

 

 

では、あーた、博多の旅はまだまだ続くばい。 

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*参考資料

1, 知識ゼロからの神社と祭り入門 - 瓜生中(幻冬社 / 2003年1月)

2, 絵画史料が語る祇園祭 - 河内将芳(淡交社 / 2015年7月)

3, Random House Kernerman Webster's College Dictionary,

K DICTIONARIES online

4, 世界の果てまでイッテQ宮川大輔のワッショイお祭り紀行(幻冬社 / 2015年8月)

*その他参考

八坂神社HP 

祇園祭2016 日程表 | 京都観光情報 KYOTOdesign

・[HD]京都 祇園祭 山鉾巡行(Kyoto Gion Matsuri Festival Parade) 

*奇怪な物を見に行こう資料

博多祇園山笠公式HP

博多祇園山笠用語辞典:櫛田入りとは?

山小屋マップ

櫛田神社おすすめポイント:博多の総鎮守お櫛田さん 櫛田神社

櫛田神社アクセス

 住所:〒812-0026 福岡県福岡市博多区上川端町1−41 (Google マップ

はかた伝統工芸館HP

 住所:〒812-0026 福岡県福岡市 博多区上川端町6−1 (Google マップ

 

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