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物事を考え、新しい「1」を創り出す

形の美とはなにか? / シンメトリー × リピート × 黄金比 / 日本初!板橋ジャンクション車線拡幅工事

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◯ まる

△ さんかく

□ しかく

 

◯△□で成り立つ世界

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 photo: flickr - Stephen Bowler

今、自分の周りにある物を見渡してみます。あるのは、本、ノート、パソコン、レシート、デスク、ゴミ箱、トビラなどなど。それらすべての物に不思議と共通している物があります。

それが、「形」です。

特に、すべてを紐解いていくと、物の形は「◯△□(まる/さんかく/しかく)」で成り立っていることがわかります。しかし、なぜでしょう。すべては同じ◯△□で成り立っているのに、その中で良し悪しを判断するのは。

いったい、形を捉える心理とは何が影響しているのでしょうか?今回は、特に"美しい"と感じる形について、どうすれば人の心を動かせるのかを考えていきます。

 

シンメトリーであること

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 photo: photohito - RYU! 

その一つが、「シンメトリー」つまり、"対称性"を持っていることです。鏡に写したように左右・上下反対になるため、"鏡映"とも言われます。

動物、葉っぱ、山など、自然界にある物の多くはシンメトリーを持っており、自然への馴染みから人にとって"安心"を感じさせます。また、対称であれば、地球の重力に対して均等に力が加わるように、シンメトリーには安定のイメージも持ち合わせています。

安心・安定の特徴を持つことから、デザイン界でも大いに活用され、"安全・平和・信頼"といった堅実なイメージを与えます。例えば、神聖で厳粛なイメージがある教会や神社、法廷などは対称な形を取り入れています(※2,3)

 

リズムを生み出す繰り返し 

https://www.instagram.com/p/BGrhcxXKIem/

 photo: instagram - monokann

次に「繰り返し」です。

床、壁、天井などには、縞模様 / 水玉模様 / 格子模様など、様々な装飾が施されます。そのパターン化された模様は、リズムを生み出し、まるで音楽的な時間軸に添った旋律を表すようだと考えられています(※2)

つまり、同じ模様が繰り返されることは、造形的な快感を生み、"美しい音楽を聴いたような感覚"を得られるということです。また、繰り返しの中には数学のように規則性を持たせることで、"全体の統一感"を演出します(※3)

 

歴史とともに培われた黄金分割

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  photo: wikipedia - カノン(美術)

最後に「黄金分割(黄金比)」です。

数学的に言えば、

AとBの割合が、A : B = B : ( A + B )の関係

A : B = 1 : 1.618 の割合

古代エジプトで考案されたと言われる"黄金分割"は、西欧文化の美的視点の根幹を支えるものでした。特にギリシャ人は、人間の理想的な肉体美のモデルを"カノン"と呼びました。その人体比は、頭のてっぺんからヘソまでを 1 とすれば、ヘソから足底までを 1.666... とし、ほぼ黄金比に近い値になっています。この黄金分割の考えは、ピラミッドやミロのビーナス像などにも当てはまる比率です(※2,3)

また、黄金分割は現在にも多く引き継がれています。クレジットカードなどの各種カード類や、本・漫画類の大きさも、約1:1.6の割合が多くあります。この黄金分割を活用できれば、形として美しい物ができると考えられます(※2,3)

 

形の美しさに必要なものとは?

https://www.instagram.com/p/BHEOHDNh_79/

 photo: instagram - monokann

美しい形とは、個人個人の経験や基準によって変わるものです。しかし、形を使い、美しいと感じさせるために、最低限押さえて置かなくてはいけない条件があり、それが、

 ・シンメトリー

 ・繰り返し

 ・黄金分割

例えば、写真を撮る際に、上記3つを抑えられれば美しい写真を撮ることができるはずです。しかし、残念ながら、これら3つだけではまだ不足している物があります。

それが「感性」です。

つまりは自分の心から来る、優しさや怒りや悲しみといった感情。そんな感性を加えることによって、見た側は精神的に満たさせ、本当の美しさを伝えることができると考えています。

 

 

 

 

 

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奇怪な物を見に行こう:板橋ジャンクション

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 photo: wikipedia - 鳥栖JCT(佐賀県・クローバー型)

道路と道路を繋ぐ接続部、ジャンクション(Junction = JCT)。僕はジャンクションにはロマンが詰まっていると思っています。

長年時間をかけて完成したそのフォルムや曲線美は、大型構造物でありながら感服の一言。種類も豊富で、上空から見るとトランペットに見える"トランペット型"、アルファベットのYに似ている"Y字型"、幸運の葉っぱクローバーの形をした"クローバー型"など、多くのジャンクションの形が存在します(※4)。日本にも世界にもまだまだ行きたいジャンクションがあるので、ぜひとも制覇したいですね。

 

東京の大三角ジャンクション

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 photo: Google Map

今回は、東京都板橋区にある"板橋JCT"をご紹介。

板橋JCTは、首都高速道路5号池袋線中央環状線を結ぶジャンクションです(※5)

Google Mapの上空写真からもわかるように、池袋方面、王子方面、埼玉方面の3方向を繋ぐジャンクションであり、綺麗な三角形に見えます。今回あえて、板橋JCTを"トライアングル型"とでも名づけましょう!

 

日本初の車線拡幅工事

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 photo: 大林組ホームページ "プロジェクト最前線"

しかし、板橋JCTは3方向からの自動車が集まるため、上下線合わせて毎日15万台の自動車が行き交うと言われます。特に池袋側の板橋・熊野町JCT間、通称"いたくま間"の渋滞はものすごい。その原因は、合流の際の窮屈感にあると言います(※6,7)

[渋滞原因]

2本の2車線道路がジャンクションで合流した後、3車線に減少する「窮屈感」にある。さらに、わずか520mしかない3車線の直線区間で、もう一方のジャンクションに向かって車線変更する車両が交錯するため、速度低下が起き、渋滞が発生しやすくなる。

そのため、現在、元々3車線だった道路を4車線化する工事が早急に進められています。

発注元と基本設計は、"首都高速道路株式会社"が。実施のための設計と現場は5大ゼネコンの一つ"大林組"や"大日本コンサルタント"が中心となり行っています。大林組のホームページによれば、車線幅を増やす"車線拡幅工事"は、日本初とのこと(※6,7)

工事も佳境。ぜひ現場作業者の方々には安全第一を祈るばかりです。4車線になったら、感謝の気持ちを持って使用させていただきます。

 

板橋JCTを散策

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最寄りは都営地下鉄三田線"板橋区役所前駅"ですが、僕は東武東上線"大山駅"から商店街を通って歩いていくことをお勧めします。

 

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こちらは池袋側。二つの道路が重なり、吸い込まれる感じが素晴らしい

 

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王子側へ、トコトコと

 

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 こちらは王子側。鳥居のような、アルファベットのHのような橋脚が素敵でした

 

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埼玉側へ、トコトコと。標識も大きく感じる

 

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最後に埼玉側。他2つと違い直線的な奥行きがすばらしかった。

 

また別のJCTへとGo Go!!

 

 

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 *参考資料

 1. 中・高校生のための現代美術入門 ◯△□の美しさって何? - 本江邦夫(平凡社 / 2003年12月)

2. 形の美とは何か - 三井秀樹(NHK BOOKS / 2000年3月)

3. デザインのための数学 - 牟田(オーム社 / 2010年10月)

4. ジャンクションの種類

 ジャンクションの形状概説 - Light EXPRESS(Blog)

5. wikipedia - 板橋ジャンクション

6. 首都高速道路株式会社

 整備効果 | 板橋・熊野町ジャンクション間4車線化 | 東京SMOOTH

7. 大林組ホームページ 

 日本初、首都高中央環状線で上下層拡幅に挑む|プロジェクト最前線|大林組

 

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