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好きなことして生きるために / 餃子 × FujiRock × 赤塚不二夫 / 青梅 昭和レトロな街へ

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何かを好きになるって楽しい

何かを好きになるってつらい

 

 

 

好きなことをする上で必要なこと

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 photo: flickr - Carlos A. Aviles

4マスと呼ばれる"テレビ・ラジオ・新聞・雑誌"がメディアを占有していた時代から、現在はインターネットやソーシャルメディアと言った”デジタルメディア"が勢力を伸ばしています。それに合わせて、団体ではなく「個人が発信できる世の中」が進み、Webサイトやブログ、SNSなどを使って、自分の好きなことや、セルフプロモーションをする人も増え続けています。

しかし、そこで課題の一つが「継続性」です。一回や二回ではなく、何度も受け手を楽しませるコンテンツや作品を発信していくことが必要であり、いくら好きであるからと言っても、そこに何かしらの強みがなければ個人が認知されることは難しいと考えられます。では、「好きなことで発信し続ける」ためには何が必要なのでしょうか?

 

特定の分野に特化していること

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会員制餃子の店「蔓餃苑(まんぎょえん)」苑主、パラダイス山元さん。彼は、あの流浪の番組”タモリ倶楽部"でタモリさんと美味しい餃子を作りあったことでも有名です。彼の餃子への愛は半端ではなく、餃子の種類に合わせた調理器具、使う具材、焼き方などの研究は当たり前。入ったことのない餃子店へ突撃したり、醤油差しにこだわったり、餃子のことわざを作ったりと、餃子への飽くなき探究心はすごいものがあります。著書「餃子のスゝメ」では、様々な餃子レシピも公開しています。そんなパラダイスさんは、著書「読む餃子」の中でこう締めくくっています(※1)

自分が食べたい餃子だけしかつくらない。自分が食べたい餃子だけしか人に出さない。自分が食べたくない餃子は人にもつくらない。

食材を仕入れる時、野菜を洗っている時、肉を刻んでいる時、混ぜ合わせている時、包んでいる時、焼いている時、運んでいる時、そのすべての行為は、自分が食べたい餃子をつくっているだけのことなんです。ふるまう人の嬉しそうな顔を思い浮かべながら。

愛が一滴たりとも、こぼれ落ちないよう、慎重に包むので餃子います。

自分が納得したこだわりと、それに裏打ちされた何かに特化した知識や経験が必要ということがわかります。年に数回しか開店しない蔓餃苑は、予約が取れない人気ぶりなので餃子います(※2)

 

とにかくくじけない心

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  photo: Instagram - fujirock_jp

野外イベント"FUJI ROCK FESTIVAL"の創始者 日高正博さん。元々、音楽関係の仕事をしていた日高さんは、イギリスの"Glastonbury(グラストンベリー) Festival"の空間の心地よさに憧れて、フジロックの構想を練りはじめました。しかし、規則に縛られた日本では、どうにもいい会場が見つかりません。やっと見つけた場所"富士天神山スキー場"でしたが、地域の方々の理解を得るためにまた苦労。交渉から開催には1年以上の時間を要しました。

また日高さんには、日本では初の試みであった野外大型音楽イベントに猛烈な不安がありました。だから、その不安を抑えるために、とにかくビックなアーティストをかき集めました。レッド・ホット・チリペッパーズ、グリーンデイ、ベックと言った超有名どころをです。

そして迎えた2daysの1日目。3.5万人のお客さんが詰めかけましたが、天気は台風による大雨。最終アーティストが終了したのが夜23時。まだ残る大勢のお客さんたちは長雨に打たれて、体が冷えて、疲労はピークに。そのお客さんたちを屋根のあるところへ移動し、介抱する。その光景は、まるで"難民収容キャンプ"みたいだったといいます。

疲弊したお客さん、ドロドロの会場とゴミの山、違法駐車、とにかくお客さんの安全と命を優先した日高さんは、2日目の中止を決めます。そして、ネット上では、フジロックの罵倒が殺到。しかし、中止を決めてから日高さんはこう語りました(※3, 4)

「(来年また)やりますよ!」もちろんそりゃ、今からやっつけなきゃいけないことはいっぱいあるけれど、おれは、やるかやらないかしかないから。うまくいきそうだから、やるっていう考えはないからね。なんのアテもないけれど、やるから動くっていうこと。

音楽への思いと、どんなに辛い状況になっても"くじけない心"があったから今があるとわかります。今年で20回目を迎えるフジロックは、音楽ファンやアウトドアファンを魅了し続けています。

 

 好きで好きでしょうがない

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 「天才バカボン」や「おそ松くん」でも有名な漫画家・赤塚不二夫さん。幼少期から漫画が大好きだった彼は、暇さえあれば絵ばかり描いていました。けれど、漫画嫌いのお父さんを気にし、幼い頃は軍艦や飛行機の絵ばかり描いていたといいます。ちなみに、バカボンのパパのモチーフは、厳しいお父さんをパロディ化したキャラクターなんだとか。

初めて漫画を持ち込んだのは小学6年生の時。しかし、出版社の人から「きみ、もうちょっと勉強したほうがいいよ」と駄目出しを受け、号泣。それでも絵を描き続けた赤塚さんは、中学卒業後に新潟市の看板屋に就職し、映画館の看板などを描いていました。その後、東京で再就職。無駄の多かった業務の効率化を図るなど、とにかく絵を描く時間を確保。一生懸命に絵を描き続けました。

また、大の映画好きの赤塚さんは、週末には同じ映画を5回見て、気に入ったセリフをメモしたりもしていました。その後、四コマ漫画で初の連載獲得。石ノ森章太郎や藤子・F・不二雄などが集う”トキワ荘”へと入り浸り、めきめきと漫画の技術を磨き、漫画家デビューを果たしていきます(※5)

全ては大好きな漫画を描くため。生活の全てを漫画に捧げた赤塚不二夫さんだったからこそ、厳しい漫画家の世界で生きていられたんだと思います。

 

自分の中の”好き”を見つける 

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情報が溢れた世の中になり、「自分はいったい何が好きなんだろう?」と"自分の本当の好き” がわからなくなる時があります。けれど、周りに惑わされることなく、自分と落ち着いて対話してみれば見えてくるものがあるはずです。自分がいつも興味を持ってしまうもの、知りたくなってしまうもの、頭から離れないものがきっとあるはずです。

けれど、その好きを貫き通していくのはそれ相応の覚悟が入ります。

そこで必要になるのが、

 ・興味を持ち続け研究した先にある”専門性"

 ・どんなに辛いことがあっても"くじけない心"

 ・"好きで好きでしょうがない"気持ち

だと思っています。

好きを極めていった人はとても魅力的に見えます。好きを貫き通した人はとてもかっこよく見えます。

「世の中はオタクでできている」が僕の持論ですが、それはイコール、好きを極めていった人の集団です。

最後に笑える人生であるよう、好きを探してみてはいかがでしょうか?そして、生活も、頭の中も、その好きのために動いてみてはどうでしょうか?

 

最後に、手塚治虫先生が赤塚不二夫先生に伝えたアドバイスを。

「漫画ばかり描いてちゃダメだよ。一流の音楽を聞きなさい。一流の芝居を見なさい。一流の映画を見なさい。」

飽くなき好奇心で。すべては好きを極めるために。

 

 

 

奇怪な物を見に行こう:昭和を楽しむ三館めぐり

東京都・青梅(おうめ)市にある青梅街道は古くから町屋が多く、今でも明治・大正・昭和の建物が残っています。また、駅構内や街中にもレトロな映画の看板が飾られ、まるで昔にタイムスリップしたような感覚になり、歩いているだけで楽しくなれます。

そんな青梅にあるのが「昭和レトロ商品博物館・青梅赤塚不二夫会館・昭和幻灯館」という昭和を楽しめる場所です。

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昭和レトロ商品博物館

昭和30~40年の頃のお菓子や薬のパッケージ、おもちゃ、映画ポスター、紙芝居と行ったレトロな商品が盛りだくさん。きっと年配の方々には懐かしく、若い方には新鮮に感じるはずです。2階にはちょっと怖い雪女の展示も。親子でコミュニケーションが弾むこと間違いなしです。

ホームページ:昭和レトロ商品博物館 - じゃらんnet ※公式HPない?

アクセス:青梅線・青梅駅から徒歩5〜10分。ロータリーを直進し、信号を渡って左折すればすぐです

Map:Google マップ ※参考行き方表示入り、近くに駐車場もあり

開館時間:10:00〜17:00 (休館日:月曜・年末年始) 

入場料:大人350円/小中200円。でも3館共通券(大人800円/小中450円)がオススメ

 

門構えも風情があります。

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レトロなゲームから、キン肉マン消しゴムなんかもあります。

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ロングセラーは今も身近な存在ですね。

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紙芝居しちゃいました。紙芝居のおじちゃんって相当練習していたんだなと思いました。

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全方位が味のある看板で埋め尽くされています。

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2階へのご案内はキョンキョン(小泉今日子さん)に。

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雪女!若干この部屋だけ温度が低く感じるのは気のせいでしょうか?

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青梅赤塚不二夫会館

先ほども紹介した赤塚不二夫さんの絵や写真、インタビュー動画などが展示され、赤塚ワールドに酔いしれることができます。2階にはバカボンのパパがちゃぶ台の前でお出迎えも。ここに行ったら「あー赤塚先生の漫画ってこんなに面白かったんだ~読んでみよ~」って思って、帰ってバカボン読みました。

ホームページ:青梅赤塚不二夫会館ホームページ

アクセス:昭和レトロ商品博物館のお隣

Map:Google マップ ※参考行き方表示入り、近くに駐車場もあり

開館時間:10:00〜17:00 (休館日:月曜・年末年始) 

入場料:大人450円/小中250円。でも3館共通券(大人800円/小中450円)がオススメ

 

2階で待つバカボンのパパ

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言葉遊びの一つ一つが引き込まれます。

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バカボンのママとハジメちゃん。かわいい

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赤塚さんに才能を見出されたタモリさん。肉親以上の関係はこの写真からもわかります。

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昭和幻灯館

ありたひろみ・ちゃぼ先生の「青梅猫町商店街」という猫ワールドが広がる不思議異空間。また、感動するのは、夜の街を再現したジオラマ達。少ししゃがんで街を覗き込めば、自分もまるでその街の住人になったような気持ちになれます。

ホームページ:昭和幻燈館 有田ひろみとちゃぼの青梅猫町商店街

アクセス:青梅線・青梅駅から徒歩5〜10分。ロータリーを直進し、信号を渡らないで左折すれば。昭和レトロ商品博物館を過ぎた少し先

Map:Google マップ

開館時間:10:00〜17:00 (休館日:月曜・年末年始) 

入場料:大人250円/小中150円。でも3館共通券(大人800円/小中450円)がオススメ

 

入り口は雰囲気があります。どんな世界が待っているのでしょうか?わくわく

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特徴的なねこちゃんがお出迎え

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実に穏やかな顔をしています。癒されます。

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ジオラマ。こんな猫の街があったら僕は生きていけるのでしょうか?芸が細かい

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当時こんな空気が流れていたんだろうな

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*参考資料

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1. 読む餃子 - パラダイス山元 (アスペクト / 2011年11月)

2. 東京餃子通信 ※蔓餃苑に実際に行った方のレポです、美味しそう

3. やるかFUJI ROCK 1997 - 2003 - 日高正博 (阪急コミュニケーションズ / 2003年7月)

4. FUJI ROCK FESTIVAL '16|フジロックフェスティバル '16

5. これでいいのだ 赤塚不二夫自叙伝 - 赤塚不二夫 (文春文庫 / 2008年10月)

 

*こちらも合わせてどうぞ

 

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