monokann

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

monokann

物事を考え、新しい「1」を創り出す

床か壁か / 上が下で下が上 / 新鮮な目線を持つ方法

f:id:monokann:20160525235114j:plain

上の写真は、

床でしょうか?

それとも

壁でしょうか?

 

生活の上での地面

f:id:monokann:20160526001901j:plain

 photo: flickr - Bill Daly

人間は、毎日毎日、右足を出して、左足を出して。それを繰り返して、行きたい場所へ行き、行きたくない場所へも行く生活を送っています。小学生の時に習った地球に働く力「重力」。そのおかげで、常に両足は地面に張り付いたままです。周りを見渡せば、建物も本棚も、ありとあらゆる物が重力に従って形作られています。地球で行きていく限り、僕たちは重力から逃れることができません。

 

ベルリンのバーは奇怪だった

f:id:monokann:20160526210619j:plain

 photo: WTH? All the decor in this Berlin bar is upside downより

 WTH (なんじゃこりゃ) !!?? 人が逆さになっている!!

ドイツ・ベルリン。2008年オープンの"Madame Claude (マダムクロード)"というバーでは、テーブルや椅子、インテリアなどが天井に貼り付けられています(資料1)。カメラを逆さまにすれば、あたかも人が天井に貼り付いているような写真が撮れるのです。この逆さまの写真を見て、どうしても違和感を感じてしまいます。それはやはり人間が重力に縛られた生活をしているからだと考えられます。

 

宇宙に上も下もない

f:id:monokann:20160526213311j:plain

 photo: flickr - Will

では、宇宙での上下感覚はどうなのでしょうか?

多くの人の知識として、宇宙は無重力(微小重力)のため、体が宙に浮くことを知っています(資料2)。ジャンプをすればビルを越し、一歩を歩けば10mなんて軽々歩ける、そんなイメージがあるのではないでしょうか?

「人間の限界」を調べ続けているオックスフォード大学の生理学部教授 フランセス・アッシュクロフトさんは、宇宙船内での重力について、著書(資料3)の中でこう語っています。

微重力状態を経験した人は、究極の自由だったと喜ぶ。テーブルの下を泳ぐようにくぐり、手を伸ばして天井を触る ー もはや「床」「天井」という言葉は意味がないだろうが。どこかにつかまれば自分を中心に世界が回り、あるいは自分が宇宙船内を優雅に飛ぶ。体操の訓練を受けたことがなくても、宙返りやスピンなどの曲芸が簡単にできる。三次元で動きまわれるので、窮屈な船内が突然、広々と見えてくるだろう。

宇宙には、上下感覚の常識なんてないということです。

 

頭の中の空間

f:id:monokann:20160526221313j:plain

 photo: flickr - Philip Kirk

体の傾きや、向いている方向などの情報を受け取る仕組みが"平衡感覚"です。重力を受ける人間が平衡感覚を保てるのは3つの機能が体の中で働いています。

  • 耳(内耳)の前庭感覚・・・耳の三半規管などの働き(前庭機能)で、重力に対して正位置であることを感じている
  • 筋肉の深部感覚とひふ感覚・・・関節や足底、ひふ感覚などで、体の位置や方向を脳に伝えて、姿勢や動きを把握している
  • 視覚(目)・・・目で外からの情報を得て、体の位置や向きの情報を与えている

これら3つの機能を脳と連携することで、脳の中では三次元的な座標を作り出しています。この座標上で位置や次の方向を決めて、平衡を保っています(資料3, 4, 5)

 

床か?壁か?

f:id:monokann:20160526223149j:plain

ここまでを踏まえて、上の写真や冒頭の写真を見て、どう感じるでしょうか?

床に思えるでしょうか?壁に思えるでしょうか?

通常、写真を見る際は、ほぼ視覚からの情報がほとんどです。だから、写真に映っている物や人の向きで、その場所の方向を頭の中で座標軸に置き換えて上下を判断しています。しかし、こういった一面的な写真は、上か下か、なんてことは一切わかりません。見る人によっては床の写真にも、壁の写真にも見えます。僕はそこが面白かった。

きっかけは、スマフォで風景の写真を撮った時に思ったことでした。

「自分の目ではこんなに立体的なのに、写真の中は風景が壁みたいだ。」

それから、頭の中で、「上下とはなにか?」という疑問が渦巻きました。そして、細々とInstagramハッシュタグを付けました。

 #床か壁か #floororwall と。

 

常識に縛られず見方を変え続けること

f:id:monokann:20160526224451j:plain

また、「常識に縛られない」といういうのもテーマでした。日常生活を送っていれば、意識しないと考え方が固まってしまい、知っているものしか受け入れられなくなってきます。けれど、この "床か壁か" の写真達を見ていると、自分の頭の中で不思議な議論が行われて楽しかったのです。

「これは絶対に壁だろ!でも、もしかしたら床かもしれない。いや絶対床だ!床だったら楽しいな。スパイダーマンみたいに壁を歩いてるみたいに床を歩ける。むしろ床であってほしくなってきた。絶対床!床に決まってる!」

常に色々な見方を持つことは大切です。物に対してだけでなく、人に対しても。嫌なところしか見えていなかったのが、実はいいところがあったり、その逆もあったり。すると、なぜだか少し優しくなれたりします。

あなたが見ている景色は、床ですか?壁ですか?

 

 

Instagramの"#床か壁か"をご紹介。これからも増やしていきます。皆さんもぜひ。

f:id:monokann:20160526225153j:plain

 

f:id:monokann:20160526225139j:plain

 

f:id:monokann:20160526225241j:plain

Instagram Link : #床か壁か • Instagram photos and videos 

 

*参考資料

Amazonのリンクはアフェリエイトを使っています。収益のためではなく、興味の広がりを見たいからです。直近ではないと思いますが、この先例え収益が出たとしても、それはブログのための書籍を買う用に使っていきます。よろしくお願いします。

1.  Madame Claude (マダムクロード)

ベルリンのバー。天井に貼り付けられたテーブルや椅子。奇怪だ。

いつか行ってみたい。お店のサイトは、若干読み込みが遅い。

HP: http://www.madameclaude.de/

News: 

2. 微重力について

 微小重力

3. 人間はどこまで耐えられるのか - フランセス・アッシュクロフト 訳:矢羽野薫 (河出書房新社 / 2002年5月)

人間の生理学的な反応を説明し、人間が生きのびる限界を探る一冊。高さ、深さ、暑さ、寒さ、速さ、宇宙などについて詳しい説明を付けて、極限を語ってくれる。

4. 目の不自由な人の転倒予防 ー 目と平衡感覚、ビタミンDの転倒予防、口コモ、骨粗鬆症 - 新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会 NPO法人障害者自立支援センター オアシス 山田幸男 / 大石正夫 / 小島紀代子 / 松田芳信 (考古堂 / 2012年5月)

目の不自由な人の特徴や、転倒の原因と予防法などを、端的で分かりやすく説明し、必要な体操なども写真付きで親切に乗せてくれています。

 5. 動揺病 ー ヒトはなぜ空間の奴隷になるのか - 高橋正紘 (築地書館 / 1997年6月)

動揺病(≒ 乗り物酔い)の研究をずっしり記載した一冊。眼球運動や脳の動きなどを専門用語を交えて詳しく説明してくれている。重くて高い一冊、必要な箇所をピックアップするのがいいと思います。

 

*こちらも合わせてどうぞ *こちらも合わせてどうぞ

「奇怪な物を見に行こう」

Facebookページ始めました。励みにさせてください

 

 

 

thanks, ありがと