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英語を学ぶ / メジャー川﨑宗則 / 大事な二つのこと

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英語を学ぶことは大切です。けれど、学びと共に大事なことがあります。

 

 

英語教材が溢れる日本

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photo: Flickr - Arantxa Castro

今や街中の本屋へ行けば、「英語コーナー」が大きなスペースを陣取っています。また、テレビや電車には、かっこいい(かわいい)芸能人を使った英語の広告が溢れかえり、英語の必要性を訴えかけてきます。しかし、日本で実際に英語が話せるという割合は30%にも満たないと言われ(※参考1)、その原因の1つに「ネイティヴみたいに話せなくちゃいけない‼︎」という思い込みがあります。

メジャー野球選手"川﨑宗則"という男

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photo: Photo - 川﨑宗則オフィシャルサイト (Page 2)より

元福岡ソフトバンクホークス、現メジャーリーグ"シカゴ・カブス"所属の"川﨑宗則選手。通称:ムネリン。彼は、ずっとイチロー選手に憧れ野球を続けてきました。そして、日本で最多安打や盗塁王など輝かしい結果を残し、2012年にアメリカでチャレンジすることを決めました。しかし、アメリカの地に降り立つ際、川﨑選手はほとんど英語を話すことができませんでした。ですが、前チーム"トロント・ブルージェイズ"時代、川﨑選手はファンからもチームメイトからも愛されている存在でした。そして、次のカブスでもすでにファンに愛されています。そんな英語が話せなかった川﨑選手が、なぜメジャーで大人気な存在となったのでしょうか?

伝え伝わる人間性


movie:Munenori Kawasaki ALDS 2015 Post Game Interview Toronto Blue Jaysより

動画をご覧ください。2015年10月、ブルージェイズが地区シリーズで勝利した際、川﨑選手は地元テレビの生中継に飛び入りしました。

Don't thinking. Don't thinking.

Just swing!! Just catch (あっ) throw!! Just catch!!

Don't thinking everybody. 

Just win!!

川﨑選手の英語は、ある種単語を並べているだけで、決して上手い英語ではありません。しかし、その単純な言葉一つ一つには想いが込められ、人柄の良さも滲み出ています。このインタビューは、HUFFPOST CANADAb/rなど海外の多くのメディアでも"a heartstopping motivational speech"などと賞賛されました。また、川﨑選手の人柄は、著書「逆境を笑え(※参考2)」の中でも垣間見れます。P.53より、

アメリカやカナダのメディアからインタビューも受けた。英語わからないのに、容赦ない。勘弁してくれよって感じ。(中略)。よくわからないけど、なんとかなる。なんとかなるんだよ。たとえば、こう言えばチームメイトが助けてくれる。"I don't need translator! Because I have you (外人のチームメイト)!" この"you"のところで大袈裟なアクションをつけて、でかい声で言えば、OK。

日本語以上に英語は話せない

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photo: Flickr - aehdeschaineより

日本語は言葉です。英語も言葉です。どちらも自分の想いを伝える道具です。そして、日本人はどこまでいっても日本人です。けれど、幼い頃から日本で育ち、日本語を使ってきた僕らは、英語を話すときになると、日本語と英語を別物として考えようとします。そして、「英語はかっこよく話せなくてはいけない」と変な縛りを設けます。

英語は日本語から考える

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"英語はまず日本語で考えろ!(※参考3)"の著者・本城武則さん。彼は飛行学校のノルウェー人教官にこう言われたといいます。P.102より、

なにを言いたいのかまず日本語で考えてみろよ。それで言いたいことを今度は、1個1個英語に訳せばいいじゃないか。

それ以降、本城さんの英語は劇的に伸び、英会話スクールも開設し、これまで5000人以上をペラペラにしたと言います。

大切なのは、まず自分が日本人であることを認め、英語を話そうとしてみること。すると気づくはず、自分は日本語以上に英語を話せないこと。そして、自分の発する英語は自分が投影されていることに。つまり、磨かなくてはいけないのは、英語だけでなく、日本語もだということ。日本語を磨くことは、自分の魅力や人間性を伸ばしていかないといけないということです。

強くある心

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photo: Photo - 川﨑宗則オフィシャルサイト (Page 2)より

川﨑選手は、著書(※参考2)でこんな風にも述べています。P.50より、

プライドなんて、何もないよ。(英語が)わからないのは勉強してこなかったから。そりゃ、後悔した。もっと勉強しておけばよかったって。だから恥をかこう。恥をかくことよりもやろうとしないことのほうが恥ずかしい。プロ野球選手になってすぐの頃、未知の世界を怖がって、不安で、何もしようとしないことがあった。やろうとしないんだから、できるわけがなかった。やろうとしないから、いつまでも怖いまま。

やってみて、恥をかく。やってみて、傷みを知る。行ってみて、殴られれば、その痛みがわかる。ああ、これくらいの痛みか。それがわかるだけで、大丈夫だと思えるかもしれない。どんな痛みなのかも知らないくせに、どうしよう、どうしようと脅えていても、結局は前に進めない。脳みそばかりでっかくなって、肝心の足が一歩も動いてない。

だから、前へ出る。

負けない気持ち

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photo: Photo - 川﨑宗則オフィシャルサイト (Page 1)より

失敗は当たり前。でも次がある。次があるから頑張る。そのサイクルを繰り返すと自然と度胸がついて、心が強くなってくる。

きっと英語もそうで、「うまく話せなくたっていい、伝わんなくても伝えてやるさ」と強い心でいる事が大切なんだと思います。 英語を学ぶことは世界を広げ、可能性も広げてくれます。けれど、外国で出会う人達が見ているのは、あなたの発する英語ではなくて、あなたの話す内容と人間性です。だから、英語を学ぶと同時に、人間性と強い心が必要です。僕が「魅力的な人ってどんな人かな?」って考えた時に浮かぶのは「苦労してきた人・チャレンジしてきた人」でした。失敗したっていいじゃないか、次直せばそれでいいんです。

日本を語れなかった

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2015年の年末、高校の友達と浅草・浅草寺に行った時のこと。僕らは、イタリア人の家族連れに「ここら辺で美味しい寿司屋を知ってるかい?」と英語で尋ねられました。しかし、僕らは英語でなんて言えばいいかはわかるのに、結局"すしざんまい"しか答えられませんでした。スマフォを使って他の店も探そうとしたけれど、家族は「いいや」と言って、悲しそうに去って行きました。

時間が経って思いましたが、あの質問は寿司屋を聞かれているんじゃなくて、「お前は日本を知っているか?」と聞かれているようでした。僕は日本人でありながら、日本を語れなかった。そして、例え語れなくても楽しくお別れすることができなかった。あの時の僕は、あきらかに日本人としてのアイデンティティと、人としての魅力が足りなかったんだと思います。

でも大丈夫、次はきっとうまくやれる。例え語れなくてもうまくやれる。だって、失敗したから。だから次はこう答えよう。大きな声で、"Just look!! Just eat!! Just enjoy!! Don't thinking, everybody. Just Sushi!!"ってさ。

 

*参考資料

1.  EconomicNews(エコノミックニュース)

2. Amazon.co.jp:逆境を笑え 野球小僧の壁に立ち向かう方法 (文春文庫) : 川﨑 宗則

3. Amazon.co.jp:英語はまず日本語で考えろ! (Discover): 本城 武則

4. 川﨑宗則選手 オフィシャルサイト

5. 川﨑宗則選手 wikipedia

6. Blog ダラスにて

 川﨑選手とダルビッシュ選手の、穏やかになれる写真が満載

*こちらも合わせてどうぞ(language・feeling)

 

thanks, ありがと

 

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